まどかマギカはエントロピーを凌駕したと言う前に、「エントロピー」とは何かとそのロマンについて(ネタバレ無)
魔法少女まどか☆マギカ最終話連続放送、リアルタイムで観て、すさまじかったです。が、まずは10話以降のネタバレなしで、このごろ流行りの「エントロピー」て言葉について、ユズアメ的知見をまとめます。あ、最終話まで観ての感想は多分一週間以内にまとめるから、まだ観てなくて観ようと思っている人は、この記事の後は半径1クリック以内に近寄らないでね!!
エントロピーとは
そもそも「エントロピー」とは何か。それはざっくり言うと、「乱雑具合」「広がり具合」みたいなもの。QBが言う「エントロピー増大の法則」とは、エントロピーはほっておくと時間とともに増大していく一方であるという自然界の摂理。つまり、何事も時間とともに乱雑に広がっていってしまいますよと。コーヒーにいれたミルクのように。覆水盆に返らずーみたいな☆ この宇宙だってエントロピー増大の法則にのっとっていて、果てしない時間とともに膨張していき、どんなにあがいていもいつかはMAX膨張して消える。エントロピー増大の進行を緩やかにするにはエネルギーを介入することが必要で、宇宙の寿命を延ばすためにエネルギーの回収をしてるのがQBさんなのだ。
上記は量子力学とか熱力学とかの分野でいう「エントロピー」のことなんだけど、実はわたしはエントロピーて言葉は情報理論の分野で知った。エントロピーて、「平均情報量」のこと。それは、得られる情報の期待値。例えば、砂漠の天気予報と東京の天気予報だと、東京の天気予報の方がエントロピーが高い。なぜかというと、砂漠の天気予報なんてきかなくても多分晴れだけど、東京の天気予報は聞く価値あるでしょう? こんな風に「情報の価値」が確率だけで決定されるのっておもしろい。で、上の「乱雑具合」という意味でいうと、砂漠の天気より東京の天気の方がエントロピーが高いというのはつまり、乱雑度が高い、カオス。何きいてもYESて言ってくる人と、YESだったりNOだったりわからない人がいれば、後者のお返事の方が聞く価値があり、エントロピーが高い。情報理論的にはエントロピーが高い状態てメリハリのない、ぐだぐだって感じかなと思。コーヒーとミルクが混ざりきってしまったような。
つまり、「エントロピーの増大の法則」って、わたしは「ほっておくと時間の経過とともにぐだぐだになっていく一方」ってことかなと思う。それは仮面ライダーに例えていうと、新シリーズのマスクの初見の衝撃が、だんだんと見慣れていってしまうことかもしれない。ガンダムに例えていうと、子供たちはニュータイプに近しいほどのカンの良さを持っているのに、大人は大人になるにつれ常識に縛られ均一化されていつの間にか失ってしまうことかもしれない。
この「ほっとくとぐだぐだになっていく」というエントロピー増大の法則。自然界の摂理・・・。これに対抗できる、効率的なエネルギー源が、「感情」なんだってさ。QBによると!
感情とエントロピーとそのロマン
わたしがちょっとビビッとロマンを感じたことを、うまく伝えることができるかわからない。
情報を価値を確率ではかる世界の言葉「エントロピー」。増大していってしまうという量子力学の法則。ほうっておくとぐだぐだになり、終焉を迎えるという自然の摂理。
これを覆す起死回生のエネルギーは人間の感情、感情なんだってばよ!!
愛する心や、正義の魂が世界を救うというニチアサ的ミラクルもあてはまる。人生うまくいかないときに、仲の良い人たちと飲んで、笑ったり泣いたりして立ち直るのもいえる。つまらないと思っていた漫画が他の人の熱いレビューとあわせて読むことで、本当におもしろくなることがあるという驚きが、わたしがブログを始めたきっかけのひとつだった。好きなコンテンツに対するわたしの感情、吐き出して正のエネルギーとして伝えたい。そのコンテンツのエントロピーに作用することができればいい。改めてそう思ったよ。
まどかはエントロピーを凌駕した
「魔法少女まどか☆マギカはエントロピーを凌駕した」と思ってる。でもそれは、時流にのっていてかっこいいから言ってみたというわけではなくて(いや、それも大いにあるっちゃあるんだけど)例えばこんな想いも詰まってるのです: