とびだせ ユズアメの森

ゲーム、ガジェット、手芸中心のお絵描き雑記ブログです

シュタインズ・ゲートと仮面ライダー電王

遅ればせながらADVゲーム『シュタインズ・ゲートSteins;Gate)』をクリアしました。アニメはこれからかいつまんでみます。趣味があう友人らが絶賛していただけあって、後半から終盤にかけてはとてもおもしろく・・・いや今はそんなことはどうでもいい!
わたしはもっと早くこのゲームをやるべきだったんだ!
だってわたしが大好きな『仮面ライダー電王』に似てるんだもん。というか今まで誰も『仮面ライダー電王』をひきあいにだしてこのゲームのことをわたしにおすすめしてくれた人がいなかったことに憤りさえ感じています。

仮面ライダー電王』と『シュタインズ・ゲート

仮面ライダー電王』が「電車に乗る」「怪人がとりつき性格が変わる」仮面ライダーとして有名ですが、その電車は「時をかける列車 デンライナー」であり、仮面ライダー電王のストーリーは、意外と複雑なタイムトラベルものなのです。『シュタインズ・ゲート』もまた、「過去にメールを送る手段」を偶然に発明してしまった、自称マッド・サイエンティストの学生が主人公の、ちょっとこそばゆくもテンションがあがるSF科学用語が飛び交うタイムトラベルものです。

物語の舞台が、現代でありながらも未来からみると重要な年、「分岐点」であり、未来から歴史に介入しようとする者がやってくること。そして、一般人である主人公が持っていた、歴史の干渉に影響されないという特異体質。仮面ライダー電王こと良太郎は「特異点」で、鳳凰院凶真ことオカリンは「魔眼・運命探知(リーディングシュタイナー)」の持ち主でした。舞台と主人公・・・両作品、似ている座組が整えられていて、そしてこの設定だからこその、説得力があり、わかりそうで先が読めない感覚が、「運命の扉(シュタインズゲート)」て表現が似合うドラマチックさだと思います。

存在は記憶がつくる

まぁ設定が似ているのはさておき、一番強く心惹かれたのは「時間」と「記憶」と「存在」のテーマ性です。
わたしは『仮面ライダー電王』の2号ライダー的ポジションの「仮面ライダーゼロノス」が大好きです。何がすごいのか、電王を知らない人に簡単に説明しますと、この仮面ライダー、「変身する度に、誰かに忘れられる」んです。人の、彼についての記憶と引換に、変身ができるんです。世の中のために戦えば戦うほど、世の中から彼の存在は消える・・・大切な人との、思い出も・・・こんな運命を背負って戦うヒーローていますか!?
仮面ライダーゼロノスもまた、時をかけ、歴史を改変して住みよい世界に変えようと企む怪人から世界を守る存在です。彼は過去からきました。そして、仮面ライダー電王の世界では、時間とは記憶の中に存在するもの。誰一人として覚えていない過去は、その時間そのものが存在しないのと同じ事。つまり、誰にも覚えられていない人は、世の中的にはいなかったものと同じなわけです。この原理・・・


さて、『シュタインズ・ゲート』は女の子もきゃっきゃ出てくるアドベンチャーゲームなわけで・・・わかりやすい選択肢は出てこないものの、何を取捨選択するのか、プレイヤーは自然と選択させられることになります。そして物語の主人公(あなた★)の葛藤は主に、「どの時間を捨て、どの時間を守るか」。ここで、「時間」に、「記憶」「思い出」「存在」などを代入しても同じです。代入してリピートしてください。選ばない時間は記憶も思い出も存在も消えていく、このどうしよもないせつなさ。自分だけが覚えていて、他の人に忘れられる(下手すれば自分の存在さえも)恐怖の中、人知れず戦う孤独な勇気。

仮面ライダー電王』のときに胸に深々刺さったこの泣きそうにシビれる感覚。わたしとしたことが時間の経過とともに薄らいでいましたが、『シュタインズ・ゲート』をプレイして強烈に思い出し、シビれました。


結局『シュタインズ・ゲート』と『仮面ライダー電王』どちらをおすすめしてる記事なのかわかりにくくなりましたが、結論としてはどちらもおすすめです。『シュタインズ・ゲート』をプレイすることで、時間渡航の概念が整理され、むしろあの頃よりも理解が深まったと感じています。『シュタインズ・ゲート』のクライマックスで、時間を列車に例える話が満を持してやってくるのですが、色々あってただでさえ泣けるのに電王が重なってさらに泣けました。電王&シュタゲ考察を掘り下げて話をしたくてしょうがないです。
ぜひ遊んでみてください!


Xbox360・PC・PSPiPhoneiPad版があり、全ハード持ってるyzuameはわりと悩みましたがせっかくなのでiPadでやりました。iPadでゲームらしいゲームをやるのは初なのですが、これが・・・携帯機のように目は疲れないわ、据え置き機のように椅子で同じ体勢でやってなくていいわで、無限に連続プレイできて正直やばかったです。無限に!無限にゲームができて終わらない!! この体験はすごいやばかったのですが、それが怖いのなら、PSPや360版がよいかもしれません。携帯電話がキーアイテムですので、実際に電話に近いiPhone版もシンクロ率的な意味でよさそうです。あとiPhoneiPadならスクショが簡単にとれるのも楽しいかもしれないです。

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